老後の備え・安心

詐欺被害に遭わないために

2013年度に全国で起きた振り込め詐欺の被害総額は約487億円。
犯人たちは人間の心理を巧みに突くノウハウに長けており、「自分は絶対にだまされない」という思い込みが最大の落とし穴です。
三井住友信託銀行では、警察署と連携した金融対策セミナーなどを通じて、被害の未然防止のための情報提供を行っています。
振り込め詐欺の種類
振り込め詐欺の被害が後をたちません。警察や金融機関が対策を講じているものの、以前に比べ手口が巧妙になり、2010年度以降の被害件数は4年連続で増加を続けています。
振り込め詐欺には、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺の4種類があります。オレオレ詐欺は身内や警察官、弁護士のふりをして電話をかけ、「交通事故を起こした」「会社のお金を使い込んだ」などと言い、お金を振り込ませます。
また警察官や金融機関の職員を名乗り、「あなたの口座が振り込め詐欺に利用されている。口座凍結のためにキャッシュカードを渡してほしい」と言ってカードを受け取りに行き、暗証番号を聞き出して預金を下ろすという手口もあります。
架空請求詐欺は裁判所からの通達を装った手紙や、パソコン・携帯電話のメールを通じて使った覚えのない有料サイトの利用料金を請求するものです。
融資保証金詐欺は融資をする意思がないにもかかわらず、ダイレクトメールやFAXなどで「誰でも融資」「簡単審査」「担保不要」など好条件での融資を持ちかけて、保証金や登録料の名目でお金をだまし取る手口。
還付金詐欺は税務署や社会保険庁(現日本年金機構)、市役所の職員を装って「税金や年金、医療費を還付する」と言って上手く人をだまし、携帯でATM の操作を指示して逆にお金を振り込ませます。
最近では、犯人が現金やキャッシュカードを直接自宅等に取りに来る「振り込ませない」詐欺や、トラブル発生を口実に現金の準備を依頼する電話が入ったのち、代わりの「受け子」が現金を自宅等に取りに来る詐欺が起きています。お金を引き出す際に、出金の目的をいわないように口止めするケースもあるそうです。
警察は、こうした振り込め詐欺の手口を音声ファイルにして、ホームページで公開し、注意を促しています。
あの手、この手、詐欺の手口
振り込め詐欺の犯人は、組織化され、巧妙なマニュアルを持つ犯罪のプロです。人間心理を巧みに利用しただましのテクニックを駆使します。振り込め詐欺の電話で、彼らはまず被害者の冷静な判断力を失わせるよう仕向けます。
NPO法人楽学生活協会によると、人間は「切羽詰った時」と「弱点を攻められた時」に冷静な判断力を失うそうです。人が切羽つまるのは時間がない時やお金がない時、天災や交通事故に遭った時です。金融機関で当日入金が可能なのは午後3時までのため、振り込め詐欺の電話は午前11時から午後2時までの間に多く、あわてた声で「今日中にお金を振り込んで」と言ってきます。そうして被害者に「時間がない」と思わせ、切羽つまった感情を伝染させて判断力を鈍らせるのです。
人間の心理的な弱点を突くのも彼らの手口。オレオレ詐欺では家族を想う“健康、お金、孤独”という高齢者の不安につけ込みます。
また人間の権威に弱い一面を利用し、警察官や弁護士、役所や金融機関の人間を装って電話をかけてくることもあります。
だまされないために知っておきたい予防対策
振り込め詐欺などの金融詐欺に遭わないためには、「人は誰でもだまされる」という認識を持つことです。その上で、予防対策を知っておくことが大切です。また、オレオレ詐欺では最初に「携帯電話の番号が変わった」と言って、犯人がなりすましている本人に連絡を取らせないようにしますが、顔の見えない電話の相手は確認できるまで信用しないのが基本。そしてもし被害に遭ってしまったら、恥ずかしいと思わずに警察や金融機関に連絡することです。また、万が一のため、キャッシュカードの引出限度額を引き下げておくことも有効な手段です。金融機関に申し出てください。
被害に遭わないためのポイント
資料 警視庁 詐欺被害に遭った高齢者等に対する調査結果について
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