森林信託

三井住友信託銀行のサステナビリティ活動

三井住友信託銀行では、林業経営や山林の維持管理における担い手不足、相続問題、施業放棄、所有者不明森林などの社会問題を解決する一手段として、森林信託のスキームを開発し、2020年8月に、本邦初の商事信託として、岡山県西粟倉村に個人の方が所有する森林を信託受託しました。三井住友信託銀行は所有者の方に代わって林業事業体への経営の委託、収入の管理などを行い、間伐収益などによる配当を行っていきます。
森林信託は、林業再生や地域の活性化を進める「信託ならでは」のSDGsへの取り組みです。

岡山県西粟倉村の取り組み

百年の森林構想

西粟倉村は村の約95%が森林で、そのうち85%を杉・檜の人工林が占めます。西粟倉村では、林業の再生こそ持続可能な村づくりに必要であるという考えのもと、50年前に先人たちが植えた木を100年先の子孫へと受け渡すために、「百年の森林構想」が立ち上げられました。

西粟倉の森林の100年

出所:西粟倉村役場ホームページ「百年の森林構想」を基に作成

木材サプライチェーンの構築

木材サプライチェーンの構築

村が所有者から森林を預かり、間伐や作業道整備などを行う体制を構築しました。ローカルベンチャーの力も活用しつつ、間伐材を加工して製品化できる環境を整え、生産から販売までのサプライチェーンを構築しています。
また、森林資源を活用したバイオマスボイラーや小水力発電など再生可能エネルギーの導入を進め、地域資源や経済の循環を推進しています。

森林信託事業

都市部に居住しつつ西粟倉村に森林を所有する「村外地主」の存在や、所有者不明森林の発生などに対応し、施業地の集約化や施業の効率化を進めるため、森林信託のスキームを開発しました。
森林信託においては、三井住友信託銀行が受託者として、森林所有者(委託者)から森林の信託を受け、森林管理専門会社への計画策定や施業の委託、事業収入の管理、委託者である森林所有者への配当など、森林経営管理業務全般を一括して受託します。

森林信託スキーム

スマート精密林業への取り組み

三井住友信託銀行では、林業のさらなる生産性向上のため、信州大学などと連携し、ドローンやICTを活用したスマート精密林業の実現を支援しています。また、林業再生に向け、川上だけでなく、川中、川下のそれぞれで効率化・高付加価値化を進めるため、関係者と連携し、サプライチェーン全体の活性化にも取り組んでいます。

スマート精密林業への取り組み

ページトップへ戻る