UWC ISAKへの支援

三井住友信託銀行のサステナビリティ活動

多様なバックグラウンドを持つ子供たちへの教育支援

<関連するSDGs>

SDGs

SDGsの第4の目標は「教育」です。当グループは「真の持続可能な社会をつくるためには次世代の育成が重要である」との認識の下、2013年より、教育を通じて世界の貧困問題解決に取り組むUWC ISAKを支援し、サマースクールに参加する奨学生1名の授業料や渡航費などを支援しています。同校には世界各国からさまざまなバックグラウンドを持った生徒たちが集まります。ユニークな授業や共同生活を経験した生徒は「Life Changing experience!(人生が変わるような経験だった)」と言って母国に帰ります。どんな環境の子供たちにも教育の機会が与えられるよう、今後もこの取り組みを継続します。

当グループが支援した生徒たち(2013〜2019)

三井住友トラスト・グループは毎年1名の奨学生の授業料をサポートしています。

当グループが支援した生徒たち(2013〜2019)

2019年
インド Hemant Sharmaくん 13才(当時)

Hemantくんは「シャンティ・バーバン」からサマースクールに参加しました。当グループが過去に支援した生徒とは全員知り合いで「今年は自分が参加することになって本当に嬉しい、継続支援に感謝します」と話していました。
母国インドについて「スラム街や貧困のイメージが強いかもしれないけれど、識字率100%の綺麗な街やシリコンバレーのような街もあり、成長著しい国です。どの国にも二面性はあります」と説明し、私が見学した「Finding Purpose(問題解決)」のグループディスカッションでは随所で皆を牽引するリーダーシップを発揮していました。
「経済の仕組みが分かれば、自分も家族も国をもサポートできるはず」と、公認会計士になりたいというビジョンを力強く語ってくれました。近い将来、Hemantくんの夢が実現するように心から願っています。

2018年
インド Prathana Himalachiさん 12才(当時)

Prathanaさんは「シャンティ・バーバン」からサマースクールに参加しました。3才から家族と離れて生活し、支援を受けながらシャンティ・バーバンで学んでいます。インドの社会の中で差別を受けた経験や大人になると皆インドから出て行ってしまう現状から、自分の国を自らの手で変えたいという強い問題意識を持って勉強に励んできました。「心臓病を治す医者になって、将来はインドに病院を建てたい」という明確な夢を話してくれました。

2017年
インド Prashanth Babuくん 13才(当時)

Babuくんは「シャンティ・バーバン」からサマースクールに参加しました。シェイクスピアが好きで趣味はサッカーと話す姿は普通の中学生です。しかし、階級差別によって社会の中で差別を受けた経験から、インドにはびこる汚職や差別、貧困問題、ブラックマネーについて強い問題意識を持っています。高校への進学を希望しており「チェンジメーカーになって、将来は母国にシャンティ・バーバンのような学校を創りたい」と夢を語っていました。

2016年
メキシコ Eduardo Bautistaくん 14才(当時)

Eduardoくんの出身国メキシコでは、臓器移植のために人身売買や殺人が起こり、小さな子供たちも犠牲になっています。彼はそんな社会問題に怒りを感じ、将来は安全に適切に臓器を提供する組織を立ち上げたいと考えています。異文化への関心が高く「もっと視野を広げて将来に生かしたい」とサマースクールに参加しました。「どんな困難に陥っても、それをチャンスと捉えることが大切だと学んだ」と話し、2017年9月に同校の高校に入学しました。

2015年
インド Thanuja Rameshさん 13才(当時)

Thanujaさんは「シャンティ・バーバン」出身で、山登りや外で遊ぶことが大好きな明るい女の子です。サマースクールでは、リーダーシップとダイバーシティの授業を通じて多様性について学び「さまざまな国の生徒と話すことができて非常に刺激を受けた」と話していました。5カ国語が堪能で、好きな科目は物理・科学・数学という好奇心旺盛な彼女は、「将来は女性教育に貢献したい、システムエンジニアになりたい」と熱く語っていました。

2014年
インド Thulasi Priya Rameshさん 12才(当時)

Thulasiさんは、インドのカースト(世襲的階級制度)によって社会的、経済的に不利な立場に置かれた子供のための教育機関「シャンティ・バーバン」出身です。明るく人懐っこい性格で、同級生を助けスタッフには手伝いを申し出る優しい女の子です。一方で、カーストについてクラスメイトと熱心に話し合うなど社会問題への関心が高く、特に興味があるのはインドの女性や貧困層の問題で「将来は外科医になりたい」と熱心に生物学を学んでいました。

2013年
ベトナム Hong Lien Ngyuenさん 14才(当時)

Ngyuenさんは、2014年に高校に入学し2017年には初の卒業生になりました。高校では、高齢者向け施設の訪問や、障害のある方や孤児とともに作業を実施するなど、軽井沢のコミュニティに貢献しました。
チェンジメーカーを志し、先輩の「何をしても逆風が吹いて物事が動かないときもあるが、それでも前向きに、自分を信じること」という言葉を胸に刻み、猛勉強の末に大学進学の権利を勝ち取り、アメリカの名門大学へ進学しました。

インドの子どもたちへの支援

インドには2000年にわたって続いてきたカースト(世襲的階級制度)があります。1950年に制定されたインド憲法はカーストによる差別を禁止しましたが、現在でもインド社会に深く根強く存在し続ける差別や貧困によって教育の機会を得られない子どもがたくさんいます。また、インドには義務教育制度や貧困層のための学校はあるものの、貧しい家庭は一人でも多くの働き手が必要なため、教育は不要と子どもを学校に通わせない親もいるのです。
インドにある「シャンティ・バーバン」は、こうした社会的・経済的に不利な立場に置かれた子どもたちへの教育を目的に設立された学校です。カースト制度最下層やカースト外の子どもたちに安定した生活環境のもと、十分な教育を受ける機会を与えることで、次世代への負の連鎖を断ち切ろうとしています。
当グループが支援しているインド出身の生徒は、いずれも「シャンティ・バーバン」から奨学生としてサマースクールに参加した生徒です。差別や貧困、女性の人権などに強い関心を持ち、母国をより良くしたいと強く望む彼らが、将来チェンジメーカーとなってカースト制度を根絶する活動にも携わることができるよう、今後も見守っていきます。

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