「信託」で応援する
三井住友信託銀行はナショナル・トラスト活動を応援しています
私たちも生きものを守ります
私たち三井住友信託銀行は、地球温暖化を含むすべての環境問題は、生きものの問題(生物多様性問題)につながると考えています。
この問題を、私たちの手で取り組んでいく最重要課題の1つと位置づけています。
こうした考えから、三井住友信託銀行では、日本を代表する自然保護団体の(公社)日本ナショナル・トラスト協会や、(公財)日本生態系協会から専門的なアドバイスをいただきながら、社会貢献寄付信託、遺言信託、投資信託によるキャンペーンなど、さまざまな形でナショナル・トラスト活動を応援していきます。
いま、応援したい生きものたち
三井住友信託銀行は、2010年、投資信託「グリーンバランスファンド」の発売にあわせて3種の貴重な生きものを守る「ナショナル・トラスト応援キャンペーン」を実施しました。
3種の生きものの1つめは、アマミノクロウサギ。このウサギは鹿児島県の奄美大島と徳之島にしか生息しません。しかし、開発の影響やハブ退治のために放獣されたマングースによる捕食で、その数が激減し、今では「生きた化石」、「世界で最も貴重なウサギ」と言われています。
2つめは、長崎県の対馬だけにしか生息しないツシマヤマネコ。ツシマヤマネコは森林伐採や交通事故などで数が激減し、現在の固体数は80~110頭と絶滅の危機に瀕しています。1998年に環境省のレッドリストにおいて最も絶滅のおそれが高い種である「絶滅危惧ⅠA類」に指定されています。
最後に、日本のブナ自生の北限とされる北海道・黒松内町のブナ。ブナは、豊かな保水力で大地を潤し、多くの生きものを育み、人里を水害からも守ってくれる貴重な存在で、「森の医者」とも言われています。この町のブナ林である、「歌才ブナ林」は、1928年に国の天然記念物に指定されています。
三井住友信託銀行はキャンペーン終了後、(公財)日本生態系協会に寄付を行い、3種の貴重な生きものたちに活用されています。
いま、生息地を守りたい方へ
社会貢献寄付信託
公益団体等への寄付に対する関心は高まっていますが、「どこに寄付してよいかわからない」という戸惑いもあるようです。このような声に応えるため、住友信託銀行(当時)では2011年に社会貢献寄付信託〈明日へのかけはし〉の取扱いを開始しました。
この商品は、お客さまから信託された金銭を約5年間にわたって毎年一定額、公益団体に寄付します。寄付金は、あらかじめリストアップされた多様な寄付先からお客さまの関心に応じて選ぶことができ、また寄付先を毎年変更することもできます。
寄付先に(公財)日本生態系協会を指定するとアマミノクロウサギ、ツシマヤマネコ、北限のブナ林の生息地が購入されます。
寄付した後は、これらの3種の貴重な生きものをどのように守っているか、トラスト地に関するレポートが送られます。このレポートは、社会貢献寄付信託を通じて寄付いただいた方のための特別版です。
また、年に1回、「自然と恵みのギフト」としてトラスト地周辺の特産品が送られるなど、楽しみながら寄付ができます。
想いを未来に引き継ぎたい方へ
遺言信託
「美しい自然をいつまでもこのままにしたい」、このような意思は遺言書を遺すことで実現することができます。三井住友信託銀行と(公社)日本ナショナル・トラスト協会は遺言信託に関する業務提携を行っており、遺言作成に必要なご相談から、遺言書の保管・執行にいたるまでお引き受けしています。
英国ではトラスト地の2/3が遺贈によって守られています。少しでも英国に近づけるよう、私たちも応援しています。