第8回 受賞作品

大賞3作品、準大賞20作品、心のふるさと賞
1作品、学校賞受賞校名をご紹介いたします。
受賞者の皆さまの大切な思いがつまった
「わたし遺産」。ぜひご覧ください。

第8回 選定を終えて

栗田 亘(コラムニスト)

コロナの時代を映して

 自粛の日々が続きます。応募作品にも、立ち止まって自分を見つめ直し、家族を思い、来し方を振り返る内容が目立ちました。「わたし遺産」とは人間を映し、社会を映し、時代を映す試みであると、あらためて思います。

穂村 弘(歌人)

忘れない

 生きていると大変なことばっかり。つい、そう思いがちだ。
 でも、「わたし遺産」を読んで、世界の優しい半面を思い出した。どんなに時間が経っても、人は人の善意や親切を忘れない。そのこと自体に喜びを感じる。

大平 一枝(ライター)

遠い過去でなくてもいい

 全体に、亡き家族の思い出に類するものが多かった。もちろんそれも素敵な「わたし遺産」だが、もっと広く自由に解釈してもいい。励みになった言葉、恋愛のきらきら、仕事のきっかけ、習慣、場所、他者との絆。多角的に楽しみながら宝物のパトロールを!