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皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

我が国の金融における最大の課題は、豊富な個人金融資産や企業の内部留保が投資や消費に回らず、現預金のまま停滞して動かないことです。

現中期経営計画では、「社会的価値創出と経済的価値創出の両立」を経営の根幹に掲げ、この課題に真正面から向き合い、資金・資産・資本の好循環を実現するための取り組みを行っています。

当社は信託銀行として、金融市場のみならず、不動産をはじめとする資産市場や有価証券等の資本市場と、資金・資産・資本が動くあらゆる市場に関わっています。これらの接点において、当社が持つ柔軟で幅広い信託機能を活用し、お客さまや社会の間で、資金の好循環を創出するための役割を、積極的に果たしていきたいと考えています。

また、信託は多彩な機能を有しておりますが、その一つに「時間転換機能」、すなわち、お客さまの資産や想いを未来へつなぐ機能というものがあります。この機能を有しているが故に、当社は、常に将来世代のことを考え、将来世代のために行動する「未来への責任」を背負っているともいえるのです。

信託銀行の理念や機能に立ち返り、日本における新たな資金循環を創り上げることこそ、我々が背負う歴史的使命であり、かつ、未来に向けた社会的使命でもあります。

これらの役割・使命をしっかりと果たすべく、お客さまや社会、ひいては当社の持続的な成長に向けた取り組みを行ってまいります。

皆さまには、引き続き温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

2022年10月

取締役社長 大山 一也
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