小網代の森を守る取り組み
小網代の森は、三浦半島の先端近くに位置する、およそ70ヘクタールの小さな森で、関東地方でも貴重な、完結した水系を含む自然環境で知られています。小網代の自然を守る活動を30年近く続けてきた、慶応義塾大学名誉教授の岸由二先生によると、ここには2,000種類以上の生きものが生息しているそうです。
この小網代は、生きものたちにとって大切な場所として、神奈川県のナショナル・トラスト運動によって守られてきました。
神奈川県三浦市立岬陽小学校では、6年生を対象に、小網代を題材とする映像教材を使った教育プログラムを実施しました。授業では当社の社員がファシリテーターを務め、子供たちと一緒に自然や生物のつながりについて考えました。
映像教材の作成にあたっては、岸先生のご協力により、ご自身が理事長を務めるNPO法人「小網代野外活動調整会議」のカニパト(アカテガニの産卵を見守るパトロール活動)風景を撮影しました。
授業終了後、子供たちからは「アカテガニのことは知らなかったので、勉強になった」「人の手で小網代の森が守られているということを初めて知った」「みんなで楽しく自然を守ることについて学べてよかった」などの感想が寄せられました。
担任の先生からも「子供たちの身近な環境が題材だったのでよかったと思います。子供たちも生きもののことを調べたりしていたので、今回の授業を通じて子供たちの中に、生きものたちを守りたいという気持ちが深まってくれたのではないかと思います」というコメントをいただきました。
後日、横須賀支店のロビーでは、この教育プログラムを紹介する写真展と動画放映が行われました。動画には岸先生や岬陽小学校の子供たちのインタビューも収録され、お客さまからは「身近な場所で活動しているのね、嬉しいわ」「小網代の森が貴重な場所だということが分かった」などの感想が寄せられました。