SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されており、「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」をスローガンに、発展途上国から先進国まで一体となって積極的な取り組みを進めています。

2019年8月、旧村上邸(鎌倉みらいラボ)にて、神奈川県立高校および中学校の教職員22人を対象に「先生のためのSDGs講習会」を開講しました。これは「持続可能な社会の担い手づくり」のため、SDGsを取り入れた授業の実践について教職員の皆さまに考えていただくための初の試みです。 当日は、SDGs.TVの水野雅弘氏がファシリテーターを務め、神奈川県教育委員会の皆さまに、県下の取組みや教育現場における普及啓発の意義について、講話と映像で解説いただきました。

その後、生徒の学びを自立的・主体的に発展させるにはどうしたらよいか、何が必要か等について問題提起し、ワークショップを実施しました。4~5人の班に分かれて「社会・経済・環境の統合解決」をテーマに達成したいビジョンを決め、それに必要な具体的なSDGsアクションと、社会・経済・環境へのインパクト(プラス/マイナスの影響)は何かについて、ディスカッションを実施しました。各班は「ジェンダーフリーの学校づくり」「フードロスをなくす」「交通事故0社会」「自ら学ぶ生徒・学校づくり」等のビジョン達成のために何が必要か等、活発な意見交換を行い、その成果を発表しました。

SDGs.TVの水野雅弘氏がファシリテーターを務めました SDGs.TVの水野雅弘氏がファシリテーターを務めました

今後の学校現場には「総合的な探求の時間」が設けられ、生徒たちはより広い視野をもって物事を主体的に学ぶ姿勢が求められることになります。今回の講習会を通じて、教職員の皆さまにはSDGsの目標は身近な社会的課題に結びついていること、その解決にはさまざまなアプローチの仕方があることを体感していただくことができました。また、次世代を担う子供たちがSDGsを身近に感じ、持続可能な社会とは何かについて考え、具体的な取り組みをはじめてもらうきっかけを作ることができました。

ワークショップでの成果発表の様子 ワークショップでの成果発表の様子
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