三井住友信託銀行では2012年より、SDGs教育メディア「SDGs.TV」を運営する株式会社TREEと協働し、次世代を担う子供たちに向けたESD(持続可能な開発のための教育)プロジェクトに取組んでいます。

第19回目となるESDプロジェクトは、兵庫県姫路市にある姫路市立四郷学院7年生(中学1年生)に向けて、「気候変動」をテーマとした特別授業「Think Globally, Act Locally! 私に何ができるか考えよう」を提供しました。

これは、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」を起点に、SDGs未来都市である姫路市が目指す「郷土愛と脱炭素型のライフスタイルを身につけたSDGsマインドを持つグローカル人材の育成」の支援を目指した企画です。前回に続き今回のESDプロジェクトも、コロナ禍を考慮してリモート形式を活用しながら準備・実施しました。

今 自分たちに何ができるか

姫路市立四郷学院では、「SDGsをジブンゴトとして捉えグローカルに考える」ことができる人材の育成に注力しています。本プロジェクトは、生徒たちが世界的な気候危機について「知り」、その問題について「考え」、自分たちの地域で「行動する」ことができるようにと、「Think Globally, Act Locally」をキーワードに企画しました。

2022年9月26日、オリジナルの映像教材を使用した授業では、7年生約48名に対し、「今も未来もよりよく過ごせるために何ができるのか」という秋山教諭の問いかけからスタートしました。まず「Think Globally」として、映像教材「気候変動ってどんな問題?」を視聴し、地球温暖化が進むと自分たちの生活にどのような影響が出るか、日々の生活の中でどのようにエネルギーを使っているのかについて意見を出しました。

「ゼロカーボンシティ」姫路市の取組から考える

次に、「Act Locally」として、姫路市のゼロカーボンシティへの取組みを取材したオリジナル映像教材「気候変動に関わる姫路市の取組」を視聴してもらいました。

この映像では、今実際に姫路の街を走っている水素バスや次世代カー、また、ペットボトルからペットボトルを再生する「Bottle to Bottle」の取組を紹介しており、姫路市の抱える問題やカーボンニュートラル実現のための課題や目標について詳しく学んでもらいました。

映像を視聴していく中で、秋山教諭から「私たちの街で二酸化炭素を減らすための取組を見たことはありますか」と問いが投げかけられると、生徒たちからは「水素で走るバス」「姫ちゃり(レンタサイクル)」「太陽光発電」などの声が上がり、普段からカーボンニュートラルに向けた周囲の変化を認識されていました。生徒の皆さまは、国語や理科、社会の時間など全ての時間を通じて、SDGsは色々な事象と複雑に絡み合い繋がっていることを感じ、点だったものが線で結び付いているということを実感していたようです。

10月実施の調べ学習では、姫路市の気候変動について調査し、クラスや学年での発表が予定されているそうです。

このESDプロジェクトが、生徒の皆さまが気候変動という社会課題を「ジブンゴト」として捉え、魅力的な姫路の街づくりのために、自らが担い手となって具体的なアクションを探求するきっかけを提供できたのであれば幸いです。

三井住友信託銀行では今後も、SDGsの目標達成に向けた取組みと、ESDの推進に努めてまいります。

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