「水」をとりまく社会課題について考える
循環型社会の実現のためには、さまざまなものを循環型に変えることが必要です。私たちが日々の生活で利用している「水」について当社のサステナビリティ推進部メンバーがQ&A方式で解説します。
図1 水の循環イメージ
![私たちは、太陽のエネルギーにより蒸発し、雨として地上に降り、河川に流れ出てまた蒸発するといった大きな循環の途中の水を利用している](/-/media/tb/about/sustainability/sdgs/circular/water/img/img-01.png)
出典:IPCC 第6次評価報告書より作成
図2 温暖化によって発生する可能性がある水に関する社会課題
![温暖化によって発生する可能性がある水に関する社会課題のイメージ図](/-/media/tb/about/sustainability/sdgs/circular/water/img/img-02.png)
「温暖化」によって、世界では2030年までに7億人が水不足による移住を強いられる可能性、洪水や干ばつの激化が課題視されています。日本でも水関連災害の発生増加が懸念されています。
そのような背景をもとに、2023年には「国連水会議」が開催されました。
図3 温暖化が洪水・干ばつの激化に与える影響プロセスの概略
![温暖化が洪水・干ばつの激化に与える影響プロセスの概略のイメージ図](/-/media/tb/about/sustainability/sdgs/circular/water/img/img-03.png)
図3の通り、地球が温まることで、陸から大気中に出ていく水蒸気の量が増えます。水分が出ていく量が増えた陸域は干ばつ化し、大気中に増えた水蒸気は降水量を増加させることで洪水発生確率を増加させます。
図4 三井住友信託銀行の取り組み
![三井住友信託銀行では、水道施設を活用したマイクロ水力発電の導入を金融でサポートし、水の循環を活用した二酸化炭素を排出しない電力の創出に取り組んでいます。](/-/media/tb/about/sustainability/sdgs/circular/water/img/img-04.png)
水道水は、浄水場や下水処理場で水をきれいにする際に電力を使うため、二酸化炭素の排出源となっています。
図5 目的別家庭用水使用量の割合
![風呂
40% トイレ21% 炊事18% 洗濯15% 洗面・その他6%](/-/media/tb/about/sustainability/sdgs/circular/water/img/img-05.png)
出典:東京都水道局「平成27年度一般家庭用水使用目的別調査」をもとに作成
図5の通り、家庭での水使用量は、風呂、トイレ、炊事の順で使用量が多く、これらの使用量削減が重要です。
各家庭で節水機器を使用することは、節水だけでなく二酸化炭素排出量の削減や、電気代やガス代の削減にもつながります。
図6 節水機器の活用
![節水型シャワーヘッド 約48%の節水年間ガス代で6,330円の節約 節水トイレ 約60%の節水年間電気料で3,830円の節約](/-/media/tb/about/sustainability/sdgs/circular/water/img/img-06.png)
出典:環境省 デコ活より作成
3年に1度、水問題に対してさまざまな関係者が情報提供や政策提言を行う「世界水フォーラム」が開催されます。
第10回世界水フォーラムは2024年5月18日~24日に開催されます。これを機会に普段の「水」の使い方を見直してみませんか?