確定拠出年金の基礎知識

確定拠出年金の給付

(1)給付の種類と給付方法・給付要件など

給付の種類には「老齢給付」「障害給付」「死亡給付」の3つがあります。
給付方法は生活設計に合わせて選択が可能です。

  給付方法 給付要件など
老齢給付金
  • 年金
    有期年金
    (5年以上20年以内で規約に定められます)
    終身年金
    (規約に定めがあり、生命保険会社が取り扱う保険商品を活用した場合に可能です)
  • 一時金
    (規約に定められた場合に可能で、部分的に一時金選択も可能です)
  • 原則60歳から受給可能
  • 75歳までに受給を開始

  • ※規約により60歳以降の年齢が定められている場合
    があります。
障害給付金
  • 老齢給付金の場合と同じ
    ただし、選択した受給期間に、 年金受給開始月から60歳に達する月までの期間を加えた期間で受け取ることも可能です。
  • 一定の障害状態
死亡一時金
  • 一時金(遺族に対して)
  • 死亡時
  • 給付方法

給付方法

受給期間中も残高に対しては、原則として運用の指図を行います。残高がなくなると給付は終了します。

(2)老齢給付金の給付開始の時期

老齢給付金は、60歳※以降75歳までの希望するときに運営管理機関に対して請求を行い、受給を開始します。

※規約により60歳以降の年齢が定められている場合があります。

  • 老齢給付金の給付開始時期

老齢給付金の給付開始時期

通算加入者等期間
確定拠出年金(企業型および個人型)の加入者および運用指図者の期間(60歳到達日の前日の属する月以前の期間に限る)を合算した期間のことをいいます。
他の制度の資産(確定給付企業年金の脱退一時金等)を移換した場合は、その制度の加入期間を通算できる場合があります。
「公的年金の空白期間に対応して5年に分割して年金を受け取る」 「住宅ローン一括返済のため一時金で受け取る」「70歳まで年金に頼らず仕事を続けたい」など、 退職後のニーズに合わせて給付の方法や給付時期を検討しましょう。
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