近年、持続可能な開発目標(SDGs)や環境・社会・ガバナンス(ESG)への関心の高まりから、企業が様々な対応を行い、その活動状況を開示するようになりました。
また、政府により、2050年までに実質的な温室効果ガス排出をゼロにする「脱炭素社会」を目指すことも示され、企業にも具体的な取り組みが求められています。
加えて、不動産を取り巻く法令面でも、2021年4月には改正建築物省エネ法が施行され、より厳しい基準に従うことが義務付けられました。
このように、様々なレベルで、不動産においても、環境への配慮がより一層求められているものといえます。

当社は、「環境不動産」について、2010年に国内金融機関として初めて専門組織を設置して以来、そのパイオニアとして、環境不動産の普及に向けたビジネスを展開し、お客様の資産価値向上・環境不動産市場の拡大に尽力しています。

環境不動産

地球環境問題の深刻化が指摘されるなかで、持続可能な社会の実現に向けて、不動産についても環境への配慮が求められています。環境に配慮し、「環境性能が高く良好なマネジメントがなされている環境価値の高い不動産」は、「環境不動産」と呼ばれています。 当グループは、環境不動産が、その高い環境性能などがもたらす収益の向上やリスクの低減を通じて、通常の不動産よりも高い付加価値を持つ可能性があると考えています。

環境不動産に関するコンサルティング業務のご提供

2010年には国内金融機関として初めて、環境不動産の専担組織を設置しました。不動産事業の高度なビジネス基盤に加え、環境不動産のパイオニアとしての取り組みを通じて、環境不動産の普及に向けたビジネスを展開しています。

CASBEE-不動産認証申請支援コンサルティング

建物の環境性能評価の実施と認証取得に向けた支援を行います。これまでに200件近くの支援業務を受託しております。

CASBEE-街区認証申請支援コンサルティング

街区単位での環境性能評価の実施と認証の取得に向けた支援を行います。

CASBEE-WO(ウエルネスオフィス)認証申請支援コンサルティング

建物の健康・快適性に特化した環境性能評価の実施と認証の取得に向けた支援を行います。

スマートタウン・スマートシティの価値「見える化」と構想策定支援

取り組み効果試算、構想策定支援を行います。

建築時における環境配慮に向けたお手伝い

建築コンサルティングにおける環境性能の向上支援を行います。

会社名 所在地 用途 階数 延床面積 CASBEEの目標ランク(※)
クラリオン 埼玉県 本社事務所・研究所 地上10階、塔屋1階 約19,000m2 A(認証済)
中央労働金庫 東京都 本店 地下1階、地上9階、塔屋2階 約6,000m2 A(自主評価)
神奈川県 事務所 地下1階、地上7階、塔屋1階 約10,000m2 B+(届出)
イオンモール 東京都 商業施設 地上5階 約150,000m2 A(認証済)
フジ 愛媛県 商業施設 地上3階 約140,000m2 B+(認証済)
イトーヨーカドー 神奈川県 商業施設 地上4階 約29,000m2 B+(届出)
東洋製罐グループホールディングス 東京都 事務所※1 地下2階、地上21階、塔屋1階 約72,400m2 S(認証済)
ダイキン工業 大阪府 事務所・研究開発施設※1 地下1階、地上6階 約48,000m2 S(自主評価)
広島マツダ(おりづるタワー) 広島県 事務所、展望所、物販、飲食店※1 地下2階、地上14階 約11,500m2 A(届出)
アンリツ 神奈川県 事務所※2 地上7階 約28,000m2 S(自主評価)
島根銀行 島根県 本店※1 地下1階、地上13階 約12,000m2 S(自主評価)
  • ※1国土交通省 サステナブル建築物等先導事業に採択
  • ※2経済産業省 ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業に採択

(※)CASBEEの評価結果は、「S(素晴らしい)」から、「Aランク(大変良い)」「B+ランク(良い)」「B-ランク(やや劣る)」「Cランク(劣る)」の5段階となっています。

事例

おりづるタワー

原爆ドームに隣接したテナントビルの大規模改修計画です。既存躯体を再利用し、耐震補強を兼ねた増築を行うにあたり、増築部分に大庇やルーバー、スパイラルスロープ「散歩坂」を設け、日射遮蔽や通風の活用などのさまざまな省エネ性能の向上を図る機能を併せ持つことにより省CO2を図っています。また多くの観光客に、大庇を設けた屋上の展望所「ひろしまの丘」や「おりづる広場」を開放し、省CO2への取り組み等を広く発信しています。

(国土交通省 住宅・建築物省CO2先導事業に採択)

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