サステナブルファイナンス
ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)
三井住友信託銀行は、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)が提唱するポジティブ・インパクト金融原則に基づき、先駆的な取り組みとして、2019年3月にポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を特定しない事業会社向け投融資タイプ)(以下、PIF)を実行しました。
PIFは、企業活動が経済・社会・環境にもたらすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、ネガティブインパクトの緩和とポジティブインパクトの拡大について目標を設定のうえ、その実現に向けた継続的なエンゲージメントを重視したファイナンスの取組です。PIFの商品コンセプトなどが評価され、2020年2月、環境省第1回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の融資部門で金賞を受賞しました。
2019年3月の当社第1号以来、2024年3末時点で計60件の実績がございます。
また、評価対象企業が他の金融機関からファイナンスを受ける際にも参照できる「ポジティブ・インパクト評価(PI評価)フレームワーク」を導入し、2022年度環境省「グリーンファイナンスモデル事例」に選出されています。
当社は、PIFを通じて、お客さまのフレームワークの策定および第三者評価取得のための助言を行い、お客さまの企業活動を継続的に支援します。
ポジティブ・インパクト・ファイナンスのスキーム
ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、UNEP FIが定めたポジティブ・インパクト金融原則および同実施ガイドラインに則り、企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とした融資です。企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し、開示情報に基づきモニタリングを行うことが最大の特徴です。
価値創造プロセスとポジティブ・インパクト・ファイナンス
三井住友信託銀行は、企業全体の事業化活動が及ぼす環境・社会・経済に与えるインパクトを、ポジティブ・インパクト・ファイナンスを通じて評価し、KPIを活用してモニタリングすることによって、価値創造プロセスの効率的・効果的な運営を支援し、事業活動と成果の循環的な向上をサポートします。