当社は、環境認証の取得支援コンサルティングを通じて、不動産の環境性能向上・見える化をサポートしています。

CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environmental Efficiency)とは

2001年に国土交通省支援のもと開発され、日本において普及が進んでいる、建物の環境総合性能評価システムです。設計者の環境配慮設計支援や自治体への届出に活用されているCASBEE-建築や、不動産マーケットにおけるラベリングツール等として広く活用されているCASBEE-不動産など、さまざまなツールが公開されています。

三井住友信託銀行は、CASBEE-不動産認証申請支援コンサルティングを通じて、
企業のサステナビリティ課題解決に向けた取り組みを支援しています。

2024年7月2日確認時点、一般財団法人住宅・建築SDGs推進センターホームページ「CASBEE不動産一覧」による

「CASBEE-不動産」認証申請支援コンサルティング

当社は、評価対象物件の選定から評価実施、認証機関への申請までをサポートします。

CASBEE-不動産とは

運用段階の建物(オフィス・商業施設・物流・集合住宅)の環境性能評価が不動産市場で広く普及することを目的として、2012年に開発されたシステムです。CASBEE-建築などとの整合を保ちながら、評価項目を大幅に絞り、かつ海外の環境性能評価との読み替えも考慮した内容となっています。さらに2021年より建物のSDGsに関する取り組みも任意で評価できるようになりました。GRESBの評価にも利用できるため、サステナビリティに敏感な不動産投資法人、不動産会社などを中心に活用が加速しています。

CASBEE-不動産による課題発見と改善に向けた提言

当社はCASBEE-不動産の評価に加え、環境性能向上に向けた課題発見、改善への取り組みに関する提言も行っています。

【ご参考】CASBEE-不動産の評価項目(オフィスビルの場合)
エネルギー・温暖化ガス
目標設定とモニタリング/省エネ基準/運用管理体制使用・排出原単位(計算値)、使用・排出原単位(実績値)、自然エネルギー
目標設定とモニタリング/運用管理体制、水使用量(計算値)、水使用量(実績値)
資源利用/安全
新耐震基準適合等、高耐震・免震等、再生材利用、躯体材料の耐用年数、主要設備機能の更新必要間隔/設備(電力等)の自給率向上/維持管理
生物多様性/敷地
特定外来生物等を使用しない生物多様性の向上、土壌環境品質、公共交通機関の接近性、自然災害リスク対策
屋内環境
建築物環境衛生管理基準等クリア、昼光利用、自然換気機能、眺望

下線は必須項目(評価のためには必須項目をクリアする必要あり)

赤色の文字は国連環境計画 持続可能建築と気候変動イニシアティブ(UNEP SBCI)が検討する世界共通指標に関連する項目

事例紹介:プロロジスパーク川島

CASBEE-不動産 Sランク取得(2024年)オンサイトでの太陽光発電への取組み、省エネルギー性能の高い建物設計、再生材の導入等により、高い評価を獲得しました。

「CASBEE-ウェルネスオフィス」認証申請支援コンサルティング

当社は、国土交通省「ESG投資の普及促進に向けた勉強会」および「スマートウェルネスオフィス研究委員会」にてCASBEE-ウェルネスオフィスの開発に関与しており、認証申請に向けた支援業務を行っています。

CASBEE-ウェルネスオフィス(WO)とは健康経営や知的生産性向上に向けた改革の必要性から、建物の環境性能認証の中でも健康性・快適性に特化して開発された新しいオフィスモデル評価体系です。自らのポジティブインパクトのアピールとして活用する法人が増えています。

「WELL認証」申請支援コンサルティング

WELL認証(WELL Building Standard®)とは、米国のDelos社が2014年に開発した人々の健康とWell-beingに焦点を合わせて建物や街区の性能を評価するシステムです。

WELL認証の申請支援については、パナソニック株式会社と業務提携を行っています。

CASBEE-WOとWELL認証の違い
CASBEE-WO WELL認証
地域 日本国内 全世界
建物用途 オフィス 全用途
評価項目数 51項目 119項目(選択制)
認証有効期間 5年 3年

「CASBEE-街区」認証申請支援コンサルティング

当社は、CASBEE-街区による環境性能の評価や、認証申請手続きに関する助言、審査対応等の支援業務を行っています。

CASBEE-街区とは住宅地や商業地などの面的な開発(街づくり)を対象とした環境性能評価で、環境・社会・経済の三つの側面から見た環境品質とともに、環境負荷の低減が評価されます。SDGsやESGに関する取り組みを示しやすい評価項目の構成となっています。

スマートタウン・スマートシティの価値「見える化」と構想策定支援

近年、電気の有効利用に加え、熱や未利用エネルギーも含めたエネルギーの『面的利用』や、地域の交通システム、市民のライフスタイルの変革などを複合的に組み合わせ、エリア単位で次世代社会システムを取り入れるスマートタウン・スマートシティの実現が、地域開発にあたっての重要なポイントとなっています。

スマートタウン等の実現のためには、基本構想段階から環境面・社会面・ガバナンス面におけるまちの目標を明確に定めるとともに、コストアップに応じた経済的な付加価値を実現させる必要があります。

当社はスマートタウン等のプロジェクトに関して、環境貢献などのさまざまな取り組みを経済的な付加価値に結び付けるフレームワークの構築や、事業構想の策定をお手伝いさせていただくほか、住宅ローンなどの金融機能の提供を通じて事業の実現をサポートしています。

スマートタウン価値「見える化」のイメージ

  1. まちの目標
    環境目標
    • エネルギー消費量削減率
    • 上水使用量削減率
    • 資源再利用率
    • 自然資源の保全・回復 等
    安全・安心目標
    • 災害時ライフライン確保日数 等
  2. 目標に向けた取り組み
    • 街区の景観・日照・通風確保
    • 太陽光発電、燃料電池
    • 高効率設備、HEMS
    • 蓄電池、非常用発電機
    • セキュリティ(街区・個別) 等
  3. 環境不動産価値創造
    • 水道光熱費の削減
    • 管理運営費用の削減
    • 暮らしの安心・安全・健康
    • 災害・停電リスク低減
    • 住宅ローン金利の低減 等
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