ポジティブ・インパクト・ファイナンスの取組み事例(株式会社大和証券グループ本社)
2022年9月
ポジティブ・インパクト評価(要約)2026年5月評価更新
大和証券グループは、業界大手の地位を占める大和証券株式会社を傘下に有し、有価証券関連事業を中核とする投資・金融サービス業を営む金融グループの持株会社である。
大和証券グループは、2030年に目指すべき姿を示した「新2030Vision」および「新グループ中期経営計画”Passion for the Best” 2026」を掲げている。『新2030Vision』では、「金融・資本市場を通じ、豊かな未来を創造する」をコアコンセプトに、資金循環の仕組みづくりを通じたSDGsの実現を目指している(図表①)。なお、「新グループ中期経営計画“Passion for the Best”2026」は、「お客様の資産価値最大化」を基本方針に掲げ、デジタル・金融インフラの変革やサステナビリティの深化、グループ連携による富裕層・法人ビジネス強化を推し進めている(図表②)。
本PI評価では、大和証券グループの事業活動全体に対する包括的分析が行われた。同社のサステナビリティ活動も踏まえ、インパクト領域につき特定のうえ「①人生100年時代を誰もが豊かに過ごせる社会の実現」、「②社会を豊かにするイノベーションの促進」、「③脱炭素社会への移行の促進」、「④レジリエントな社会の実現」、「⑤ダイバーシティ&インクルージョン」の5項目のインパクトが選定された。そして、各インパクトに対してKPIが設定された(図表③)。
図表①:新2030Vision
図表②:中期経営計画“Passion for the Best”2026
図表③:ポジティブ・インパクト・ファイナンスで設定した目標と指標(KPI)
| テーマ | 内容 | 目標と指標(KPI) 更新前 |
目標と指標(KPI) 現行 |
SDGs |
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| 人生100年時代を誰もが豊かに過ごせる社会の実現 |
豊かな人生100年時代の実現に向けた家計の資産形成・保全のサポート
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| 社会を豊かにするイノベーションの促進 |
金融・資本市場を活用した新しい価値=イノベーションの提供
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| 脱炭素社会への移行の促進 |
カーボンニュートラル社会の早期の実現
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| レジリエントな社会の実現 |
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| ダイバーシティ& インクルージョン |
多様な人材の育成と働き方の実現 |
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上記KPIのモニタリング状況
| 目標と指標(KPI) | 2022年実績 | 2023年実績 | 2024年実績 | ||||
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| テーマ | 当初 | 2025年 12月更新 ※2024年度実績よりモニタリングいたします。 |
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| 1 | 人生100年時代を誰もが豊かに過ごせる社会の実現 |
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2022年度(4Q)残高ベース収益比率:51.2% |
2023年度(4Q)残高ベース収益比率:43.0% |
2024年度(4Q)残高ベース収益比率:47.3% |
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| 2 | 社会を豊かにするイノベーションの促進 |
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| (a)デジタルとリアルのベストミックスの追求 |
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2024年度デジタル案件価値創出件数:2件(AIオペレーターサービス、ESGポジティブチェック) |
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| (b)ハイブリッド戦略による新たな資金循環の確立 |
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大和エナジーインフラ:新たな金融商品の組成を視野に入れ国内外の再生エネルギーPJへ新規投資融資を実行。 大和リアル・エステート・アセットマネジメント:大和証券グループ系列REITの運用資産を着実に積み上げ。 |
大和エナジーインフラ:(再生可能エネルギー分野でのキャピタル・リサイクリングモデルの推進)国内の太陽光発電投資案件、欧州のインフラストラクチャー投資案件の売却などを通じて、キャピタル・リサイクリングを推進。 大和リアル・エステート・アセットマネジメント:大和証券グループ系列REITの運用資産を着実に積み上げ。(24/3期1.459兆円) |
大和エナジーインフラ:米国では系統用蓄電池プロジェクト、陸上風力発電所、太陽光発電所、オーストラリアでは太陽光発電所、日本では生成AI向けデータセンター、系統用蓄電池事業などへの投資を実施。 大和リアル・エステート・アセットマネジメント:大和証券グループ系列REITの運用資産を着実に積み上げ。(25/3期1,596兆円) |
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| 3 | 脱炭素社会への移行の促進 |
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| (a)事業活動に関わるネットゼロ推進 |
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中間目標としてまずは、グループの投融資ポートフォリオの排出量のなかで最も大きな割合を占める電力セクターのプロジェクトファイナンスにおける目標値を設定。 |
削減目標の対象としている電力セクターのプロジェクトファイナンスに関する温室効果ガス排出量について、2024年度末時点の実績は前年対比減少していることを確認。 |
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| (b)投融資ポートフォリオの脱炭素化に向けた取組み推進 |
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脱炭素に関する投融資先とのエンゲージメント強化に向けた取組みにつき、2023年度中の開示を予定。 |
電力セクターのプロジェクトファイナンスにおいて排出量が最も大きい事業は、北海道にある石炭火力発電事業であり定期的なエンゲージメントを実施。 |
2023年度実績と同様に、依然として電力セクターのプロジェクトファイナンスにおける排出量が最も大きい北海道の石炭火力発電事業者と定期的なエンゲージメントを実施していることを確認。 |
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| 4 | レジリエントな社会の実現 |
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| (a)脱炭素社会への移行等に貢献する新産業・企業への投資拡大 |
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| (b)社会課題の解決に資する投資機会の提供 |
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| 5 | ダイバーシティ&インクルージョン |
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| (a)女性の活躍推進 |
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2022年度の女性管理職比率:16.9% |
2023年度の女性管理職比率:18.4% |
2024年度の女性管理職比率:2025/3期20.4%(連結) 2024年度の女性管理職比率:2025/3期23.2%(大和証券) |
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| (b)デジタルIT人材の育成 |
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2022年度デジタルIT人材:92名 |
2023年度デジタルIT人材:204名 |
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| (c)社員の「生産性」「活躍度」「働きがい」の最大化 |
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2022年度従業員満足度:95% |
2023年度従業員満足度:94% |
2024年度エンゲージメントサーベイスコア(連結):81% |
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