ポジティブ・インパクト・ファイナンスの取組み事例(日立建機株式会社)
2022年12月
2024年5月評価更新
ポジティブ・インパクト評価(要約)
日立建機グループは、「豊かな大地、豊かな街を未来へ・・・快適な生活空間づくりに貢献する」ことを企業ビジョンとし、この使命を実現するために、グループ共通の価値基準であり行動規範である「Kenkijinスピリット(Challenge、Customer、Communication)」を原動力に、日本を代表する建機メーカーとして幅広い商品・サービス・ソリューションをグローバルに展開し、持続可能な社会の発展に貢献している(図表①)。
同社グループは、社長直轄の組織として発足した「サステナビリティ推進本部」を中心とした体制を構築することにより、グループ全体のサステナビリティに関する取り組みを統合的に管理・推進し、適切な情報開示を行っている。社長が議長を務め年2回開催されるサステナビリティ推進委員会は、執行役でメンバーが構成されており、気候変動への対応等を含めた経営判断に関わるESG関連課題の審議・承認を行っている。さらに、これらESGの重要事項は、執行役会及び取締役会にて審議・承認し、適切に監視・監督を行っている(図表②)。
同社は、マテリアリティ(重要社会課題)を特定し、定期的に見直しを行っている。2021年度には、社内外のステークホルダーの意見を取り入れながら議論を重ね、4つのマテリアリティを特定するとともに、各マテリアリティごとに重点施策・KPIを設定し、サステナビリティ管理体制のもとで進捗管理を行っている(図表③)。
本評価においては、同社グループの事業活動全体に対する包括的分析が行われ、「カーボンニュートラルへの貢献」・「環境負荷の最小化・循環型社会の実現」・「現場の安全性・生産性向上への貢献」・「グローバル人財マネジメントの推進」の4項目のインパクトを特定し、それぞれのインパクトについて目標と指標(KPI)を設定した(図表④)。
図表①:企業ビジョン及び行動規範

図表②:サステナビリティ推進体制

図表③:マテリアリティと重点施策

図表④:ポジティブ・インパクト・ファイナンスで設定した目標と指標(KPI)
テーマ | 内容 | 目標と指標(KPI) | SDGs |
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カーボンニュートラルへの貢献 |
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環境負荷の最小化、循環型社会の実現 | 部品再生、中古車、レンタルサービス等の事業で構成される「バリューチェーン事業」を通じて、サーキュラーエコノミーに貢献 |
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現場の安全性・生産性向上への貢献 | 建設機械の高度化により、世界中のインフラ整備に、安全性・生産性・ライフサイクルコスト低減を提供 |
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グローバル人財マネジメントの推進 | 多様な人財が活躍できる職場づくりとグローバルでの人財育成推進 |
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上記KPIのモニタリング状況
目標と指標(KPI) | 2022年度実績 | 2023年度実績 | 2024年度実績 | |||
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当初 | 2024年5月更新 ※2023年度実績よりモニタリングいたします。 |
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1 | カーボンニュートラルへの貢献 |
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変更なし |
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2 | 環境負荷の最小化・循環型社会の実現 |
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3 | 現場の安全性・生産性向上への貢献 |
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※目標期限到来に伴い、見直しをしております。 |
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4 | グローバル人財マネジメントの推進 |
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変更なし |
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