2023年3月

2024年8月評価更新

ポジティブ・インパクト評価(要約)

豊田合成は、「合成ゴム」及び「合成樹脂」をベースとし、機能および品質が高い自動車部品を製造するメーカーであり、所謂「トヨタグループ13社」を構成する1社である。「限りない創造 社会への奉仕」の社是のもと、強みであるゴム・樹脂分野の知見やグローバルネットワーク、新規事業開発の経験等を活かし、自動車部品を主軸とする製品の提供を通じて、社会のニーズに応え続けていく方針としている。2018年には同社が果たすべき社会的責任を示す観点から、経営理念を改定すると共に、「大きな環境変化に柔軟かつ迅速に対応し、世界のお客様へ『安心』『安全』『快適』をお届けするグローバルカンパニー」を目指していくとしている(図表①)。

同社は、2020年1月より総合企画部にサステナビリティ推進グループを設置し、2021年11月には全社部門横断でのサステナビリティ会議を新たに設置。サステナビリティ会議においては社長自らが議長を務めている上、全取締役及び全監査役、その他本部長クラスの要職者が構成員となっており、サステナビリティ経営の推進を同社の至上命題として真摯に対応している(図表②)。また、マテリアリティの特定にあたっては、社内外のステークホルダー及び経営層の意見が十分に反映されており、マテリアリティに対する取り組みについてPDCAサイクルが適切に実施されている。なお、2020年には社外取締役等からの意見を基に、対象とするSDGsのGOALを15から最重要項目8つに絞り込んでいる(図表③)。

本評価においては、同社グループの事業活動全体に対する包括的分析が行われ、「交通死亡事故の低減」・「カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーに向けた取組み」・「健康経営の推進をはじめとした人的資本の強化」の3項目のインパクトを特定し、それぞれのインパクトについて目標と指標(KPI)を設定した(図表④)。

図表①:社是と経営理念

図表②:サステナビリティ推進体制図

サスティナビリティ会議の概要
目的
サスティナビリティに関する重点取り組み事項の審議・決定と実施状況の確認
開催頻度
原則2回/年
議長
社長
構成員
全取締役・全監査役(社外取締役・社外監査役を含む)、本部長および海外地域本部長
主なアジェンダ
  • サスティナビリティに関する重点取り組み事項の決定
  • 重点取り組み事項および目標値の実施状況の報告
  • 重要な社外開示項目の決定

図表③:重要課題(マテリアリティ)

図表④:ポジティブ・インパクト・ファインスで設定した目標と指標(KPI)

テーマ①
交通死亡事故の低減
内容

『交通事故による死亡者ゼロ』に向けた安全関連商品の開発・展開

目標と指標(KPI)
  • 安全関連商品の開発・展開(連結ベース)

    目標

    エアバッグ生産数の拡大

    指標(KPI)

    エアバッグ生産数(連結ベース)

関連するSDGs
3 すべての人に健康と福祉を
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
11 住み続けられるまちづくりを
テーマ②
カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーに向けた取組み
内容
  • (a)
    脱炭素社会の構築
  • (b)
    循環型社会の構築
  • (c)
    環境保全と自然共生社会の構築
目標と指標(KPI)
  • (a)

    工場から排出されるCO2の削減、バリューチェーンでのCO2削減

    目標
    • (ア)
      CO2排出量(Scope1+2)削減
      2025年:2015年度比、25%減
      2030年:カーボンニュートラル
    • (イ)
      CO2排出量(Scope3/カテゴリー1~15)削減
      2030年:2019年度比、27.5%減
    指標(KPI)
    • (ア)
      CO2排出量(Scope1+2、グローバル連結ベース)
    • (イ)
      CO2排出量(Scope3、カテゴリー1~15、グローバル連結ベース)
  • (b)

    ゴムのマテリアルリサイクル等による廃棄物の削減

    目標

    2025年:2012年比、廃棄物量40%減

    2030年:2012年比、廃棄物量50%減

    指標(KPI)

    廃棄物の量(単体ベース)

  • (c)

    みどりのノーネットロス

    目標

    2025年:緑を2019年比+約10ha

    2030年:緑を2019年比+約19ha

    2050年:ノーネットロスの実現

    指標(KPI)

    植樹等の実施による緑の増加量

関連するSDGs
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
12 つくる責任、つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
15 陸の豊かさも守ろう
テーマ③
健康経営の推進をはじめとした人的資本の強化
内容
『安全・健康経営の推進』『働きやすい風土作り』
目標と指標(KPI)
  • 健康経営の推進

    目標

    健康経営優良法人/大企業部門(ホワイト500)の維持

    指標(KPI)

    健康経営優良法人/大企業部門(ホワイト500)

関連するSDGs
3 すべての人に健康と福祉を
5 ジェンダー平等を実現しよう
8 働きがいも経済成長も
10 人や国の不平等をなくそう

上記KPIのモニタリング状況

テーマ 目標と指標(KPI) 2022年度実績 2023年度実績 2024年度実績
当初 2024年8月更新
※2023年度実績よりモニタリングいたします。
1 交通死亡事故の低減
  • 安全関連商品の開発・展開(連結ベース)

安全関連商品の開発・展開(連結ベース)
目標

エアバッグ生産数の拡大

変更なし

三井住友信託銀行にて実績を確認しておりますが、同社の事業戦略上の理由から、非開示とさせて頂きます。

三井住友信託銀行にて実績を確認しておりますが、同社の事業戦略上の理由から、非開示とさせて頂きます。

 
指標(KPI)

エアバッグ生産数(連結ベース)

2 カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーに向けた取組み
  • (a)

    工場から排出されるCO2の削減

  • (a)

    工場から排出されるCO2の削減、バリューチェーンでのCO2削減
    ※同社目標の新設に伴い、見直ししております。

(a)工場から排出されるCO2の削減
目標

2025年:2015年度比、CO2排出量25%減

2030年:2013年度比、CO2排出量50%減

目標
  • (ア)
    CO2排出量(Scope
    1+2)削減
    2025年:2015年度比、25%減
    2030年:カーボンニュートラル
  • (イ)
    CO2排出量(Scope3/カテゴリー1)削減
    2030年:2019年度比、27.5%減

同社目標の修正・新設に伴い、見直ししております。

2015年度比20.0%減

  • (ア)
    2015年度比、21.9%減
  • (イ)
    2019年度比、3.1%減
 
指標(KPI)

CO2排出量(Scope1+2、グローバル連結ベース)

指標(KPI)
  • (ア)
    CO2排出量(Scope
    1+2、グローバル連結ベース)
  • (イ)
    CO2排出量(Scope3、カテゴリー1、グローバル連結ベース)

同社目標の修正・新設に伴い、見直ししております。

  • (b)

    ゴムのマテリアルリサイクル等による廃棄物の削減

(b)ゴムのマテリアルリサイクル等による廃棄物の削減
目標

2025年:2012年比、廃棄物量40%減

2030年:2012年比、廃棄物量50%減

変更なし

2012年比54.9%減

2012年比58.4%減

 
指標(KPI)

廃棄物の量(単体ベース)

  • (c)

    みどりのノーネットロス

(c)みどりのノーネットロス
目標

2025年:緑を2019年比+約10ha

2030年:緑を2019年比+約19ha

2050年:ノーネットロスの実現

変更なし

2019年比+6.1ha

2019年比+9.1ha

 
指標(KPI)

植樹等の実施による緑の増加量

3 健康経営の推進をはじめとした人的資本の強化
  • 健康経営の推進

健康経営の推進
目標

健康経営優良法人/大企業部門(ホワイト500)の維持

変更なし

健康経営優良法人/大企業部門(ホワイト500)維持

健康経営優良法人/大企業部門認定(但し、ホワイト500の認定なし)

 
指標(KPI)

健康経営優良法人/大企業部門(ホワイト500)

プレスリリース

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