再生エネルギー
事業の
資金調達を、
法的な立場から
サポート。
Gコース・法律業界出身
プロダクト業務部
中村 克利NAKAMURA KATSUTOSHI
2021年入社
これまでのキャリアCAREER PATH
- 2004年
- 司法試験合格。
- 2006年
- 1年半の司法修習を経て、法律事務所に就職。債権回収を中心に、金融関連の法律業務をメインに担当する。
- 2021年
- 新たなフィールドを求めて、三井住友信託銀行に転職。プロジェクトファイナンスの期中管理を担う。
企業弁護士として、事業活動を支える。
弁護士16年目に下した決断。
司法試験に合格し、司法修習を終えた先のキャリアは、弁護士や裁判官、検察官、さらには企業弁護士などさまざまです。私は2006年に弁護士登録をし、法律事務所に就職。16年の経験を経て、三井住友信託銀行に転職しました。
法律事務所時代は、主に金融機関をクライアントとし、債権回収などの法律業務を扱ってきました。その間、ノンバンクや財務局に数年間出向するチャンスがあり、これが後の私のキャリアに大きな影響を与えました。特にノンバンクでは不動産ファイナンスローンに関わる案件を担当し、不動産ファイナンスローン事業の現場で日々発生する問題に出向先の社員の方々と一緒になって対応してきました。その後、法律事務所で経験を積み、パートナーに就任しましたが、ノンバンクに出向したころの経験もあり、「弁護士として、第三者の立場からクライアントに貢献する」のではなく、「企業弁護士として、事業そのものを支えていきたい」と強く願うように。あらゆる経済活動の中心に位置する「金融機関」への転職を考えるようになりました。三井住友信託銀行は弁護士が数多く在籍しており、かつて私が扱ってきSPCを用いたファイナンスに関する案件も多いと聞き、「これまで培ってきたスキルや経験を活かせる」と思ったことから、当社に転職しました。


プロジェクトファイナンスの期中管理から、
法務相談まで、幅広い業務を担う。
企業が資金を調達する手段の一つに「プロジェクトファイナンス」があります。これは、特定の事業やプロジェクトに融資をし、その事業から生み出した収益で返済をするというもの。当社ではさまざまな事業の資金調達ニーズに対して、プロジェクトファイナンスを提供しています。私はプロジェクトファイナンスの期中管理業務を扱う「プロダクト業務部」に在籍しています。今は「再生エネルギー事業」に対するプロジェクトファイナンスを扱っていますが、いずれは様々な分野のプロジェクトファイナンスに携わりたいと思っています。
前述のとおり、プロジェクトファイナンスは資金調達の対象となる「事業」が生み出した収益で返済していきます。そのため、返済期間中の管理が非常に重要になってきます。毎年、予算計画を出してもらい、その予算に沿って事業活動や返済が実行されているか。この点をチェックすることが、通常の業務になります。大規模なプロジェクトファイナンスの場合、複数の金融機関がシンジケート団を組成する「シンジケートローン」を用いて資金を融資することもあります。年単位の予算計画を策定する際には、他の金融機関と連携を図り、采配を振ることもあります。プロダクト業務部では、私も含め10名ほどの社員で約100件を担当していますが、他のメンバーから契約書や関連する法律の解釈等に関する質問を受けることもよくあります。このようなリーガル面のサポート業務も、弁護士資格を持つ私の大切な仕事です。

事業担当の弁護士として経験を積み、
法務機能をさらに強化する。
16年勤務した法律事務所を離れて、金融機関である三井住友信託銀行に転職する。私にとって大きな決断ではありましたが、理想通りのキャリアを歩むことができています。法律事務所時代は「契約書を作る」までが私の主な仕事であり、契約書を交わした後のことには深く関われずにおりました。当社に転職した今は、まさに「契約を使う仕事」を行っているので、これまでとは違った視点で契約書を見るようになりました。例えば、プロジェクトファイナンスでは事業者の行為に金融機関の許可を必要とするのが原則ですが、実際に契約書に従って期中管理業務をしてみると、許可を要する範囲をうまく設定しておかないと柔軟な運用ができずに他の金融機関にも余計な手間をかけさせてしまう、という側面もあります。「運用のしやすさ」という視点で契約書の内容について検討するのは非常に新鮮で、法律事務所時代には味わうことのなかった面白さを感じています。
三井住友信託銀行には、私のように事業部に勤務する弁護士もいれば、法務部や支店に勤務する弁護士もいます。その数は30名と非常に多く、会社が私たち弁護士に大きな期待を寄せているのをひしひしと感じます。では、今後、弁護士として私に何ができるのか。それは、事業部で培ってきたスキルを他の弁護士と共有し、当社の法務機能を強化していくことにあると思います。いずれにしても、企業弁護士として活動の場を拡げていき、当社はもちろん、融資先の顧客の事業活動に貢献していけたらと願っています。
転職して活かせているスキル
金融機関に勤務する弁護士は、商品や仕組みづくりを法的な面からサポートしているほか、契約書のリーガルチェックといった契約や取引に関わる法務、社内の法務相談など、幅広い業務に携わることができます。私は法律事務所時代、金融機関のクライアントが多かったこともあって、前職で培った知見を大いに活かしています。もちろん、社内で法的な論点について考える機会が生じた際には、法務部に照会して回答を待つこともできます。他方で、プロジェクトファイナンスの期中管理を担当しているメンバーたちは、疑問に思ったらすぐに私に質問をしてくれることが多いですね。この場合も、事業部に所属する弁護士として法的な見解を伝え、スピーディに解決することができていると思います。
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社員インタビュー
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