Interview
積み重ねた知識と感覚を研ぎ澄まして、
マーケット動向の法則性を見つけ出す。
山本 怜央Reo Yamamoto
マーケット事業
マーケットソリューションBU リスクソリューション室
2018年入社 経済学部卒
2018年入社 経済学部卒
Career path
これまでの歩み
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入社のきっかけ
様々なことに興味が湧く性格で、学生時代は複数のサークルやアルバイトを経験。仕事でも一つのことに縛られず、多様な業界とつながりを持ちたいと思い、三井住友信託銀行に入社する。
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初期配属(1年目の仕事)
初期配属では、個人のお客さまと向き合い、信託銀行の基礎から学びたいと考え、個人事業を希望。新宿西口支店の財務相談室にて、個人のお客さまへの資産運用、不動産、遺言・相続対策等のコンサルティング業務に従事する。
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現部署・チームの業務内容
個人営業で投資商品を通してお客さまに資産運用、資産形成の提案をする中で、市場やマーケットの動きに興味を持ち、マーケット事業への異動を希望。2021年10月よりマーケット事業のリスクソリューション室に在籍。ファンドの運営管理や株・債券・為替といったアセットの分析及び戦略開発を行う。
マーケットデータをどう読み解くかは、
自分の発想次第。
私が所属しているのは、リスクソリューション室のST(Strategic Advisory)チーム。株や債券、為替の動きなどの市場動向を分析して、より利益が期待できるように投資商品(ファンド)を改良していくのが、私のミッションです。たとえば、直近1週間の金利やドル円の値動きをはじめとしたマーケットデータを収集して読み解き、「金利がこの動きをしたときにドルを買うと利益が出る」といった法則性を仮説立てします。その仮説を過去数十年間のデータを使って検証し、それが正しそうであればファンド運用の戦略に組み入れるのです。どんなマーケットデータを集めて、どう読み解くかは、人それぞれ。専門家としての知識と感覚が試される仕事です。仮説通りにいくことは2割程度と、うまくいかないことの方が多いですが、発想は無限にあり、自分なりの考えを持ってマーケットに向き合えることに非常に魅力を感じています。
きっかけは、ふとした違和感。
過去のデータから傾向を導き出し、
生み出した新しい戦略。
マーケット事業にきて1年目のとき、いつものように金利とドル円の値動きの関連性をチェックしていたときのことです。金利の動き方がセオリーとは少しだけ違うことに気が付きました。そこで私は過去20年間のデータを収集して、同じような動き方をしているものがないか分析しました。すると、過去のデータから、今回と同様の動きをした翌日はドルの価値が上がる傾向があるということが分かったのです。それをもとに新しいドル円の投資戦略を立て、シミュレーションし、その結果を部内会議で発表しました。まだ経験も知識も少ない1年目の私が考えた戦略にも関わらず、部長や先輩たちは興味津々で話を聞いてくださり、いろいろな意見をくれました。後日、アドバイスをもとに改良を加えたその戦略は、ファンド運用に組み入れられることが決まったのです。自分が起点となって新しい戦略を生み出せたのは初めての経験だったこともあり、達成感を味わうことができました。
この仕事には終わりがない。
だから、面白い。
この仕事は、明確な答えがありません。自分で考え、仮説を立てて、検証してを繰り返し、利益が生まれる確率が高そうな投資戦略を考えていく。しかし、そうやって苦労して導き出した戦略も、市況が変われば通用しなくなってしまうので、改良していく必要があります。終わりのない仕事ですが、様々なことに興味を持つ私の性格に合っていると思います。目標は、マーケットのスペシャリストになること。そのためには、金利や債券、為替の知識を今以上に身に付けていかなければなりません。さらに、マーケットの常識も時代によって変わっていきますし、AIや機械学習など、新たな分析手法も次々と生まれているので、日々勉強です。しかし、そうやって自分を高めていくことで、専門家としての知識と感覚を磨き、より精度の高い戦略を打ち出せる人材になりたい。「この分野のことなら山本に聞け」と言ってもらえるような存在を目指したいです。
未来は、自分の意志。
信を貫く一人ひとりの生き方。