Interview

複雑に絡み合う事象を紐解き、
最適解を導き出す。
私たちは不動産のスペシャリスト。

岡田友寛Tomohiro Okada

不動産事業

不動産審査部
2016年入社　農学部卒

Career path

これまでの歩み

入社のきっかけ

デベロッパーなど不動産業界を中心に就職活動を進めるなか、「不動産に強みを持つ金融機関」である三井住友信託銀行を知り、興味を持つ。不動産に関する多種多様な情報が集まり、多彩な課題解決ができることに大きな可能性を感じ、入社を決める。
初期配属（1年目の仕事）

不動産事業への配属を希望していたことから、業務チャレンジ制度を利用。国家資格である「不動産鑑定士」の取得を目指して、半年間は勉学に励む。合格後は不動産業務サービス部に配属。不動産仲介業務において必要な不動産の調査・重要事項説明書の作成などサポート業務に取り組む。
現部署・チームの業務内容

不動産仲介の営業（不動産営業第四部）、業務（営業）推進（不動産企画部）、国土交通省への出向を経て、現在所属する不動産審査部へ。不動産事業におけるコンプライアンスの遵守およびリスク管理を担う仕事に携わっている。

求められる役割は、
仲介取引における「指針」。

私たち不動産審査部は、不動産の信託や仲介、コンサルティングをはじめとする当社の不動産事業の各部署が取り扱う多種多様なサービスが、国の法律に則り正しく提供されているか、お客さまとの間で公正な取引が為されているか、などを審査し、適切なサポートを行っています。なかでも私が担当するのは不動産仲介の領域です。営業担当者が業務を遂行しやすいように社内ルールを策定したり、法律面での困りごとがあった際には相談相手になったり、仲介取引の「指針」をつくる役割でもあるため、日々、緊張感を持って仕事に励んでいます。一口に「仲介」といえど、お客さまごと、物件ごとに適応される法律やルールは異なり、またそれらが毎度、複雑に絡み合うことがほとんどのため、ひとつとして同じお取引は存在しません。諸条件の一つひとつを丁寧に紐解き、最適解を考え抜く過程がこの仕事の難しさでもあり、面白さでもあります。各種サービスの性質と守るべき法令などを網羅するには膨大なインプットと知識のアップデートが必要です。しかし、徹底的に調べ上げ、その情報をもとに答えを導き出すのが好きな私にとっては、非常にやりがいを感じる仕事です。

新税制に対応したルールづくり。
ヒントは、対話の中にある。

2023年、国内の消費税に関する仕組みが改正され、請求書や領収書の発行ルールなどが変わる「インボイス制度」がスタートしました。当社の不動産事業でもこのインボイス制度に対応したルールづくりが必要となり、その策定に携わったのがこれまでに最もチャレンジングだった仕事です。大変だったのは、仲介・コンサルを始めとした多岐にわたる不動産業務それぞれに応じたルールをつくるためにインボイス制度を詳細に理解する必要があり、そのためには営業部署を一つひとつ回り、どんな顧客とどんな取引をしているかを地道に把握したうえで協議を重ねる必要があった点です。新税制について必死に勉強したことはもちろん、営業部署に足繁く通い、周囲に相談、協議を重ねて、と対話した時間が圧倒的に印象深く、学びも多くありました。さらには、各サービスに対応したルールをつくるだけではなく、営業担当者の理解を促すために説明会の開催、研修ビデオの作成、個別の相談窓口を設けたところ、各担当者から「インボイス制度や社内ルールについて、わかりやすく理解できた」「これでお客さまに説明できるよ、ありがとう」など、ありがたい言葉をかけてもらえたのは非常に嬉しく、記憶に残る経験となりました。

不動産には、多種多様な「人」のチカラと
可能性が詰まっている。

不動産仲介の営業実務に始まり、仲介営業の企画推進・人材育成、国土交通省への出向で得た「宅地建物取引業」の法令および政策に触れる業務、そして不動産審査部でのルール作りや審査業務…。キャリアを通じて得られた経験はかけがえのないものであり、入社するきっかけとなった当社の魅力である「不動産業務の幅広さ」「集まる情報の豊富さ」は想像以上のものだと改めて身をもって感じています。そして、この魅力に繋がる要素である非常に多くの知見やノウハウが、当社に蓄積されている理由の一つは、紛れもなく当社の歴史を開拓し、実績を積み重ねてきた「人」のチカラにあると思います。不動産のどの業務においても、その道のスペシャリストが在籍し、社内外問わず尊敬される「人」がいる環境は当社の重要な強みであり、代え難いものであることは間違いありません。入社時には何の知識も経験もなかった私が、いまこうして専門的な業務に携われているのは、たくさんの人と対話を重ねながら、ノウハウを吸収できる環境があったからこそですし、自らスペシャリストとして更に成長したいと思っています。不動産というビジネスには、多種多様な切り口があります。だからこそ、それらに携わる社員の活躍の仕方もまた多種多様です。自分はどんな活躍が出来るか常に模索しつつ、多くの「人」と業務に取り組む中で知見やノウハウを吸収して自分なりの道を切り拓く。そんなかけがえのない経験を積める場所、それが三井住友信託銀行という会社ではないでしょうか。